代表挨拶

「進め、はあとの会」
40年前の左京共同作業所から始まり、これまで多くの歴史を歩み、また多くの方々に支えられてきた当法人は、長年にわたり京都市左京区での地域福祉の増進に努めてまいりました。
作業所を開所された関係者の皆様は、現在のはあとの会がこのような立派な組織になっていることを想像できたでしょうか。今まではあとの会を支えてこられた方々の切実な願いが、今の法人を形成してきたことに他ならないのだと私は信じております。
先人たちの築かれてきた信頼と実績を受け継ぎ、さらに開かれた組織として発展できるよう努めてまいります。
利用者やその家族の皆様、働く職員の皆様の思いを大切にして事業運営に取り組むとともに、時代とともに移り変わる社会のニーズや変化に柔軟に対応し、私たちの活動が今後も地域や関係者の皆さまにとって価値あるものとなるよう、そして一人ひとりが活躍できる場であり続けられるよう、皆さんと一緒に歩んでいけたらと願っています。
社会福祉法人はあとの会設立申請趣意書の文言を掲げ、多くの皆様の法人運営へのご理解と変わらぬご支援、ご鞭撻をよろしくお願いいたします。
進め はあとの会!!
理事長 森岡和彦
(社会福祉法人はあとの会設立申請趣意書より抜粋)
「障がい者はあとの会」の前身「左京共同作業所」は、1984年重度障がい者とその家族が養護学校卒業後の居場所として出発した。当時の制度のもとでは、その運営は経済的にも苦しく、親の無償の愛情と先人たちの熱意に支えられてきた。2006年に障害者自立支援法が制定され、経営の危機に直面していた「左京共同作業所」にとっては飛躍の年となった。この年にNPO法人格を取得し、指定事業所として、①地域での生活介護としてのデイサービス、②自立訓練及び親のレスパイト対応のショートスティ、③訪問や外出支援など在宅生活を支えるヘルパーステーションの三つの事業を、公的援助のもとに順次開設し、利用者のニーズに寄り添ってきた。さらに、2013年障害者総合支援法の制定を期に、④多様なサービス利用の計画を立てる相談支援事業、⑤設立当初からの念願であったグループホームを開設するまで事業を発展させてきた。2021年には自己所有するデイサービスはあとの会を新築した。また、事業に携わる職員の能力・スキルの向上のための研修や資格取得補助を継続して行ってきた。この面では「きょうと福祉人材育成認証」を得るに至っている。また、今後の課題でもあるが、法人の理念である「誰もが幸せに豊かに生きる」ことができる共生社会を実現するためには、事業所自体が地域に溶け込み、地域の一員として認知・受容され、そして地域の福祉問題に積極的に関わることで「地域の福祉拠点」としての役割を果たせると考えている。法人の理念に沿って前へ進み、どんな状況にも対応できる、地域に根付いた盤石な組織を作り、そして経営を安定・強化するためにも社会福祉法人の設立が必要であると考え、設立認可を申請するものである。